【カード考察】ドロースペルの比較・その1 - コストパフォーマンスについて -
今回はドロー系スペルについて比較と考察を行ってみたいと思います。もちろんデッキはピルルクを前提にします。
まずは列挙してみましょう
- THREE OUT 【青1】 3ドロー1トラッシュ
- BLUE GAIN 【青1無色1】 (最大)3ドロー
- SPRASH 【青1無色1】 2ドロー
- TREASURE 【青1】 任意枚数トラッシュ トラッシュ枚数+1ドロー
- SNATCHER 【青2無色1】 2ハンデス 最大1ドロー
今のところこれくらいでしょうか。あとはここにシグニ効果やアーツでのドローも加わりますが、今回はスペルだけ比較したいと思います。
コストパフォーマンスについて
まず前提としてですが、WIXOSSのドロー周りのコストデザインは 1枚に対してエナ1 が基本値となっています。スペルの場合はこの基本値にほぼ忠実で、あとはここにトラッシュや盤面参照などの条件をつけることで平均値が基本値にほぼ一致するようにデザインされています。実際に各カードがどのようにコスト設計されているかみてみましょう。、
スリーアウトは エナ1とハンド1(スリーアウト分)を消費し、3枚ドロー、その後、1枚捨てることでちょうど 1:1交換 になるように効果が設定されています。これはまさに基本値通りですね。
ブルーゲインは、エナ2とハンド1を消費し、最大3枚ドローできます。この時点では1:1交換ですが、無色エナ1が設定されいるため、VACを盤面に設置しておくことで 2:3交換にすることができます。 VACを出さなければいけない、ということを抜きにすれば、純粋なアドが1でることになります。つまり、基本値を上回る効果を持っていることになるわけですが、そのかわりとして盤面を埋めないとその基本値を下回る可能性がでる、というデメリットによって相殺しています。
スプラッシュは、エナ2とハンド1を消費し、2枚ドローします。ただし、盤面の水獣をバニッシュするため、実質的なエナ消費は1となり、結果1:1交換にほぼ近づきます。盤面を埋めなおさなければならないので単純に1:1とは言いがたいですが、この効果ないではほぼ1:1交換といっていいでしょう。また、VACと併用することで効率は更に上がり、この場合には埋め直しのコストも含めてコストとドロー枚数が釣り合うことになります。
トレジャーは、エナ1とハンド1を消費した後、さらにハンドから任意の枚数をトラッシュに送り、その送った枚数+1枚ドローできるという特殊なスペルです。トラッシュに送った枚数をn枚とすると、n+2:n+1 となり、基本値よりもやや不利な交換となります。とくにトラッシュに送る枚数が少ないほど、コストパフォーマンスが悪くなっていることがわかります。
スナッチャーは少し特殊なので単純比較はできませんが、相手のハンデスもドローとコストは同じように設計されています。ピルルクデッキにとって重要な指標の一つとして相手とのハンド枚数差があるので、スナッチャーに関してはハンド差=ドロー枚数 として考慮していきます。そうした場合、エナ3消費とハンド1消費に対して最大3枚、最低2枚のハンド差となります。VACと併用することでコストは2にへり、実質1:1交換になります。
このように、現状出ているカードはほぼ1:1交換の原則にしたがって作られており、それ以上の効果を出すためには別の条件をそれぞれ付ける必要があり、そういった条件を踏まえた上で採用する種類・枚数を決定していくのがよいでしょう。
というわけで、次回に続く。
次回:各スペルの長所・短所